海外FX業者でメジャーな入出金方法の1つにbitwalletがあります。
しかしAXIORYは2019年2月にbitwalletとの契約を解除しました。
「どうしてAXIORYでbitwalletを使えなくなったの?」
「bitwallet以外の入出金方法には何があるの?」
と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、AXIORYがbitwalletと契約解除した理由、それに代わる他の入出金方法などを紹介していきます。
この記事を読めば、bitwallet以外の入出金方法を把握でき、最もお得な方法を選べるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
Axioryではbitwalletの入出金が突如として停止へ
Axioryは2019年1月にオンラインウォレット(電子財布)の「bitwallet」との提携を解除したため、bitwallet経由での入出金ができなくなっています。
ただ、Axioryは新たな決済ツールとして、国内銀行送金のCurfexやオンラインウォレットのSTICPAYが追加されているため、入出金自体に問題は生じていません。
ちなみに、海外のFX業者やオンラインカジノ業者が決済企業を変更することは珍しいことではありません。
Axioryがbitwalletと提携解除に至った理由
提携解除の理由は、AxioryのメインバンクだったドイツのSparkasse(シュパーカッセ)銀行の経営方針が変更されたことで、Axioryとシュパーカッセ銀行との業務提携が解消されたためです。
その動きに合わせるように、bitwalletがAxioryとの提携を解除したことが今回の騒動の発端です。
Axioryのメインバンクが金融業務を停止したことでbitwalletから送金できなくなったため
今回の件が問題視されたのは、シュパーカッセ銀行の契約解消の理由です。
Axioryとbitwalletでは言い分が大きく異なっています。
- bitwallet:Axioryは業務停止処分を受けた(経営状態に問題がある)。
- Axiory:業務停止は受けていない。
銀行がAxioryの経営状態の悪化から契約を解消したなら、Axioryの取引先がAxioryから逃げていくのは当然です。
ところが事実は、単に銀行がマネーロンダリング防止の観点から、ユーロ圏以外における資金移動を制限するようになったということです。
Axioryを特定した契約解消ではありません。
Axioryに落ち度はないがbitwalletがリスク回避の姿勢を強めた
今回のAxioryとbitwalletの提携解除騒動は、Axioryに問題が無かったことから、bitwalletの方に何らかの意図があったようにしか見えません。
シュパーカッセ銀行との契約が解消されたことで、bitwalletはAxioryへ送金できるルートが無くなったため、必然的にAxioryとの提携は解消せざるを得なかったことになります。
bitwalletが他の海外FX業者からも消えた
2019年2月11日にbitwallet公式サイトに次のようなアナウンスが掲載されました。
日頃より、bitwalletをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、当社は、2019年2月28日 24:00(シンガポール時間)を以て、Axiory Global社(Belize)への、決済及びウォレットの提供を全面的に中止いたします。
同社は、2018年12月、これまでのメインバンクであったSparkasseから銀行取引停止処分を受けたことを確認しており、2019年2月現在、お客様への返金手段は非常に限られていると見受けられます。当社(bitwallet)をご利用になりAxiory社へ入金したお客様は、お客自身の資産保全のため、早急にお引き出しいただく事を強くおすすめいたします。
ご利用中のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、早期の対応を重ねてお願いいたします。引き続き、bitwalletへの変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
現在はページが削除されていますが、要点をまとめると、AXIORYとの提携を解消するので、AXIORYに入金した人は早めに引き出すように、といった内容です。
そして公式にアナウンスされたのはAXIORYのみでしたが、海外FX業者の大手である「XM」「GemForex」とも提携を解除。
XMではbitwalletでの入出金が可能ではあるものの、機能を制限されています。
しかし依然としてAXIORYとGemForexはbitwalletを使えない状況が続いています。
関連記事:
・XMにbitwalletで入金する方法と手順、入金条件や注意点
・XM口座からbitwalletへの出金方法と出金ルール・注意点、手数料等の出金条件
他のウォレットサービスでも過去に似たような事態が…
bitwalletが海外FX業者と提携解除した理由は明らかにされていません。
一部からは「日本の金融庁から圧力がかけられているのでは?」と言われていますが、それも定かではないでしょう。
以前にNETELLERという電子決済サービスがあったのですが、bitwalletと同様に多くのサービスと提携解除に至る事態が起こりました。
今回のケースはそれと似た雰囲気を感じます。
NETELLERは海外FXを始め、バイナリーオプションやオンラインカジノの入出金でメジャーなウォレットサービスです。
しかし2016年8月に突如「日本ではNETELLERを経由してギャンブル目的の入出金を利用できなくなった」とアナウンスされ、使えなくなった過去があります。
今回のbitwalletが使えなくなるケースとよく似ているように感じられますね。
いずれにせよ原因ははっきりとアナウンスされていないため、すべて推測の域を出ませんが、今後しばらくはbitwalletを使ってAXIORYに入出金するのは難しいと判断するのが妥当でしょう。
bitwalletに代わるAXIORYの入出金方法
AXIORYはbitwallet以外にも実に様々な入出金方法を用意しています。
具体的には次の5つです。
- Curfex(国内送金)
- 国際銀行送金
- クレジットカード/デビットカード
- STICPAY
- bitpay
これらの他にもNETELLER(ネッテラー)、Skrill(スクリル)に対応していますが、これらの決済サービスは日本でサービス停止中なので利用できません。
ここからは各入出金方法の詳細を見ていきましょう。
Curfex(国内送金)
Curfexは香港に拠点を置くオンライン送金サービスで、東京にも拠点を構えており、国内送金という形でAXIORYへの入出金を行えます。
きちんと日本の金融庁の許可を得ているサービスなので、安心して利用できるのは大きな魅力。
各種手数料は次の通りです。
入金手数料 | 無料※1 |
---|---|
振込手数料 | 0~400円 |
出金手数料 | 無料※1 |
反映 | 当日中または翌営業日※2 |
※1 20,000円以上ならAXIORYが負担。
20,000円未満は手数料1,000円が発生。
※2 Curfexの営業時間は9:00~18:00。
18:00以降の手続きは翌営業日の反映。
AXIORYをはじめとした海外FX業者は、クレジットカードなどで入金すると、入金額と同額までしか出金することができず、利益分を他の方法で出金しなくてはならないというルール(アンチマネーロンダリング規定)があります。
Curfexを利用すれば出金ルールに縛られることなく利益の出金が可能です。
ただし初回のみCurfexのアカウントを開設する必要がありますが、AXIORY公式ページから即座に作れるのでさほどデメリットではないでしょう。
もちろん完全日本語対応なので、英語が苦手な人でも安心して、スムーズにアカウントを開設できます。
少々面倒に感じられるかもしれませんが、初回だけなので、AXIORYで取引を続けるつもりがあるなら、さっさと作ってしまうのが吉です!
国際銀行送金
国際銀行送金での入出金もまた、国内送金と同様、出金ルールにとらわれず、利益分を出金できるのが魅力です。
しかしネックとして手数料が高額になりやすい点が挙げられます。
AXIORYは1回の入出金額が20,000円以上なら、それに伴う手数料を負担してくれるのですが、出金時の中継手数料、受取手数料は自己負担です。
そのため出金するたびに約4,000~8,000円の手数料が発生してしまいます。
さらに入出金の着金に3営業日~3週間前後と時間がかかるのもデメリットです。
まとめると次の通り。
入出金手数料 | 無料※ |
---|---|
中継手数料、受取手数料 | 4,000~8,000円 |
反映 | 3営業日~3週間前後 |
※ 20,000円以上ならAXIORYが負担。
20,000円未満は手数料1,000円が発生。
国際銀行送金を利用するくらいなら、最初に登録の手間がかかるものの、Curfexを利用した国内送金のメリットが圧倒的に大きいです。
クレジットカード/デビットカード
対応している国際ブランドはVISAまたはJCBとなっています。
入出金手数料 | 無料※ |
---|---|
入金反映 | 365日24時間即時反映 |
出金反映 | カード会社により異なる。1~2ヶ月以上かかることもある |
制限 | 入金額までしか出金できない |
※ 20,000円以上ならAXIORYが負担。
20,000円未満は手数料1,000円が発生。
クレジットカード/デビットカードは手軽に即時反映される入金を行えるのがメリットです。
しかしアンチマネーロンダリング規定によって、出勤時に優先してクレジットカード/デビットカードを選ばなくてはならず、同時に入金額と同額までしか出金できません。
このルールがあるため、クレジットカード/デビットカードを使ったAXIORYへの入出金はおすすめしかねます。
STICPAY(スティックペイ)
STICPAYは世界的に広く使われている、海外FX業者で定番のオンラインウォレットサービスです。
入出金手数料 | 無料※ |
---|---|
反映 | 入出金問わず365日24時間即時反映 |
※最低入金額は10,000円以上。
AXIORYへの入出金で手数料を気にすることなく、しかも即時反映されるスピーディーさが大きなメリットとなっています。
ただし、STICPAYから自身の銀行口座に出金する際に「0.3ドル+出金額の2.5%」の手数料が発生。
仮に1ドル100円のときに10万円をSTICPAYから銀行口座に出金すると…
30円+2,500円=2,530円
の手数料を支払わなくてはなりません。
AXIORYとのやりとりだけなら優れたパフォーマンスを発揮してくれるのですが、最終的に手数料がかかってくるので少し考えどころです。
スピード感は随一ですが、手数料の面ではCurfexの国内送金に軍配が挙がります。
bitpay(ビットペイ)
bitpayは様々な仮想通貨を取り扱っているオンラインウォレットです。
利用可能な仮想通貨は次の8種類。
- BTC (Bitcoin)
- BCH (Bitcoin Cash)
- ETH (Ethereum)
- XRP (Ripple)
- PAX (Paxos Standard)
- GUSD (Gemini dollar)
- USDC (USD coin)
- BUSD(Binance USD)
AXIORYで使えなくなったbitwalletの代わりとなってくれるのがbitpayといえるでしょう。
入出金手数料 | 無料※ |
---|---|
反映 | 入金約15分、出金は確認のため3営業日以内 |
出金 | Bitcoinのみ出金可能で、それ以外は国内送金または国際銀行送金 |
※ 20,000円以上ならAXIORYが負担。
20,000円未満は手数料1,000円が発生。
出金はBitcoinのみ対応していて、それ以外の仮想通貨は入金のみ利用可能という形となっています。
Bitcoin以外の仮想通貨で入金し、利益分を出金する際は国内・国際送金を選びましょう。
また、AXIORYは仮想通貨を直接受け付けているわけではないため、仮想通貨のレートが変動すると、入出金時に金額が変わる可能性があるので注意してください。
VLoad(ブイロード)
オンライン注文で利用可能なVLoadクーポンでの入出金です。
購入したVLoadクーポンで入金、出金時はVLoadクーポンを購入する形となります。
初回時はVLoadアカウントを登録する必要あり。
入出金手数料 | 無料※ |
---|---|
反映 | 即時反映 |
※最低入金額10,000円以上。
AXIORYがVLoadに対応したのが2020年7月からということもあり、まだまだ歴史が浅く、これから認知されていくと予想されます。
国内送金の「Curfex」がbitwallet以外でAXIORYの入出金におすすめ
各入出金の特徴を比較すると、最もおすすめなのはCurfexを使った国内送金でしょう。
- 1営業日で反映されるスピード感
- 振り込み手数料の0~400円しかコストがかからない
上記2点に大きなメリットがあります。
せっかくAXIORYで利益を上げたのに、手数料など余計なコストがかかるのはもったいないですよね。
それに、入出金ルールがシンプルでわかりやすいのもおすすめしたいポイントになります。
どの入出金にしようか悩んでいるならCurfexの活用を検討してみてくださいね。
まとめ
今回はAXIORYでbitwalletが使えなくなった理由、bitwallet以外の入出金方法などを紹介しました。
最後にもう一度内容をおさらいしてみましょう。
- bitwalletは2020年10月時点でまだ使うことができない
- 今後も復活することはないと推測される
- AXIORYでお得な入出金ができるのは国内送金のCurfex
以上3点が本記事のポイントになります。
「bitwalletの代わりにどの入出金方法を選べばいいのだろう?」
「各入出金方法の特徴を知りたい!」
と言った人は、ぜひこの記事を参考にして、極力手数料がかからず、反映スピードの速い、あなたのスタイルに合った入出金方法を選んでみてくださいね。