XMのトレードをより良いものにするために、自動売買(EA)の活用を検討している方もいらっしゃるでしょう。
「自動売買(EA)を試してみたいけれど、何から始めれば良いのか分からない」
「どの自動売買(EA)を選べば良いの?」
といった声を耳にする機会も多いです。
そこで今回は、XMの自動売買(EA)の基本、導入方法、使い方などを徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、初心者の方でもXMで自動売買(EA)を使ったトレードを始められるようになるので、ぜひ参考にしてください。
XMで自動売買(EA)を使うメリットとデメリット
「自動売買(EA)を使えば、誰でも手堅く稼げる!」と考える方も少なくありませんが、それは誤った考えです。
自動売買(EA)はメリットが多いのも事実ですが、デメリットも少なからずあります。
両者をしっかりと理解した上で活用するのが望ましいのは間違いありません。
そこでまずは、自動売買(EA)のメリット・デメリットについて解説していきます。
自動売買(EA)を導入する3つのメリット
自動売買(EA)のメリットは次の3つがあります。
- 時間をかけられない人(会社員など)でもトレードできる
- チャート分析など専門知識が少なくても取引できる
- 感情に左右されることがない
各メリットの詳細をみてみましょう。
忙しくて時間を取れない人にピッタリ!
名前のとおり自動売買(EA)はプログラムに従って自動的に売買してくれます。
極端な話、チャートを見なくても、新規注文・決済の手続きを行う必要もありません。
「日中は仕事で取引ができない!」という方も、自動売買(EA)を運用すれば、仕事をしながらトレードができるのが大きなメリットです。
トレードの知識が無くても取引が可能!
FXで利益を上げていくためにはチャート分析やマーケット情報の分析など、欠かせない知識がたくさんあります。
しかし初心者にとってハードルが高く、まして会社員などトレードに割ける時間が少ない人には厳しい話でしょう。
自動売買(EA)なら、優れたEAを見つけられさえすれば、あとはすべてプログラムがやってくれるため、トレードの知識は最低限で済ませられます。
そのため、誰もがプロトレーダー並みの成績を出せるポテンシャルを持っているのです。
感情に左右されない!コントロール不要のトレードを実現できる!
FXで成果を上げている人は、チャート分析などに長けているのはもちろん、メンタルコントロールの面でも秀でています。
大きな利益を目指してポジションを長期保有し、損切りのタイミングを逸してしまったり、負けを取り戻そうと大きくエントリーしたり…といった人間ならではの、感情による不利なトレードは少なからず起こるものです。
自動売買(EA)を使えば、感情による失敗を避け、余計な損失を生み出すことはありません。
自動売買(EA)を導入することで起こりうる4つのデメリット
自動売買(EA)はメリットばかりではなく、デメリットもあることを理解して使わなくてはなりません。
具体的には次の4つが挙げられます。
- 急激な値動き、イベントに弱い
- 優秀なEAを見つけるのが大変
- EAの定期的な見直しが必要
- MT4を稼働させっぱなしにしなくてはならない
それぞれの詳細をみていきましょう。
自動売買(EA)は急激な値動きに弱い!
自動売買(EA)の最大のデメリットは、急激な値動きが起こるイベントに弱い点です。
FXは経済指標発表や雇用統計といった様々なイベントが起こるたびに、値動きが激しくなります。
自動売買(EA)はパターンに沿ったトレードを自動的に行うツールなため、パターンに外れた値動きに対して対応できません。
そのため、イベント時は自動売買(EA)の稼働をオフにするなど、対策を立てる必要があります。
優秀なEAを見つけ出さなくてはならない!
実に数多くのEAが提供されていて、それらの中から優秀なものを選び出さなくてはなりません。
無料・有料のEAもあって、しかも「有料だから優秀」「無料だからダメ」と一概に言えないのも難しさに拍車をかけています。
自動売買(EA)を導入する際は、過去の成績をしっかりと確認した上で、理想的なものをチョイスする手間をしっかりとかけましょう。
定期的なメンテナンス、入れ替えが必要になる!
ずっと同じ自動売買(EA)を使い続ける人もいますが、基本的には状況に合わせて適切なEAと組み替えながら運用していきます。
1年おきにメンテナンスを行って、優秀な成績を出し続けられているのか、いまいちな結果になっているのかを見極めましょう。
有料のEAを使っている場合、値段相応の利益を上げられたかを確認することも大事です。
若干手間はかかりますが、ずっとチャートに張り付いてトレードチャンスを伺って…といった状況よりは少ない労力で済ませられますね。
自動売買(EA)はMT4が稼働している間しか取引できない
XMで自動売買(EA)をし続けるには、常にMT4を稼働させ続ける必要があります。
要はPCをつけっぱなしにしておけば良いのですが、アップデートなどで強制的に再起動されたときなど、状況によってはEAの稼働がストップしてしまう可能性も。
他にも停電のリスクなども考えられます。
これを避けるには「VPS(仮想専用サーバー)」の契約が必要です。
VPSを利用することで次の4つのメリットが生まれます。
- 高速通信スピードで安定化
- PCのスペックに依存しない安定稼働
- 難しい設定がいらない(初期設定~利用開始までスムーズ)
- ネットにさえ繋がっていれば外出先、PCのない環境(iOS、Android)で取引状況を確認できる
デメリットは次の2点です。
- 契約費用がかかる(月額2,000円前後)
- VPSによって利用条件が設けられている場合がある(XMやGEMFOREXの無料VPSサービスなどが該当)
無難なVPSは「お名前.comデスクトップクラウド」です。
最初からFX専用VPSサービスを提供していて、MT4が初期設定されているため、XMのIDとパスワードを入力するだけで、すぐに自動売買(EA)を使った取引が可能となっています。
料金は通常時で次のとおり。
プラン | 1GBプラン | 1.5GBプラン | 2GBプラン | 4GBプラン | 8GBプラン |
---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
1ヶ月契約 | 2,400円 | 2,950円 | 4,660円 | 6,500円 | 14,000円 |
6ヶ月契約 | 13,680円(2,280円/月) | 15,930円(2,655円/月) | 26,520円(4,420円/月) | 37,050円(6,175円/月) | 79,800円(13,300円/月) |
12ヶ月契約 | 25,920円(2,160円/月) | 28,320円(2,360円/月) | 50,280円(4,190円/月) | 70,200円(5,850円/月) | 151,200円(12,600円/月) |
メモリ | 1GB | 1.5GB | 2GB | 4GB | 8GB |
SSD容量 | 50GB | 50GB | 100GB | 100GB | 200GB |
MT4推奨個数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 8 |
回線速度 | 10Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 10Gbps |
不定期でキャンペーンを行っていて、通常価格よりお得に始められることも多いので、タイミングを見計らって、お得にVPS契約ができると良いですね。
過去の成績を見てEAを選ぼう!
上述したように、優秀なEAを選べれば、トレードの知識が無くても稼ぐことができます。
では何を基準に良いEA、悪いEAを見極めれば良いのか…。
その答えはズバリ過去の成績です。
ネットで配布されている自動売買(EA)は、これまでの実績が公開されていることがほとんど。
例えば、自動売買(EA)を無料配布している「gemtrade(ゲムトレード)」で人気の高いEA「GSNIPE」のページをみてみましょう。
このように、取引回数、勝率、勝ち回数、負け回数…と様々なデータが公表されています。
中でも注目したいのが次の3点です。
- PF(プロフィットファクター)
- 最大ドローダウン
- 稼働期間、取引回数
これらの数値が良好なEAは「稼げるEA」と判断しやすくなります。
それぞれを簡潔に説明しましょう。
PF(プロフィットファクター)
総利益÷総損失で、1.0以上なら黒字、未満なら赤字になります。
当然PFが1.0以上のEAを選ぶべきです。
しかしただ数値が良いものを選べば良い、というわけではありません。
例えば稼働期間・取引回数が極端に少なければ、PFを高く「盛る」ことができるからです。
できれば取引回数が100回を超えていて、かつPFが1.5以上のものを選べるとベターと考えましょう。
最大ドローダウン
最大資産から最も大きい下落率を数値化したものが最大ドローダウンです。
最大ドローダウンの数値が大きいEAほど、調子が悪い時に大きな損失を生み出しかねません。
画像のEAは最大ドローダウンが80.06%と表記されているため、最大資産から80%以上も下落したことを示しています。
全体的に良好な結果を出しているEAでも、最大ドローダウンが大きすぎる場合、大きな損失幅を覚悟しなくてはならない、と考えましょう。
優秀なEAは10%未満に抑えられているものが多いため、1つの目安としてチェックすることをおすすめします。
稼働期間、取引回数
上記2点のポイントの信頼性を判断するのに重要なポイントです。
先述したように、取引回数100回を超えるEAを選ぶのが良いでしょう。
稼働期間は半年以上あれば信用できるラインです。
あまりにも回数が少ないと、たまたまトレードが上手くいって、FPや最大ドローダウンが良好になっているだけのケースも考えられます。
このように、EAを選ぶときは総合的に判断し、より良いものを探す手間を惜しまないことが大事です。
XMに使う自動売買(EA)は無料で手に入れられる!入手方法とMT4の設定方法
自動売買(EA)は無料のものも、有料のものもあります。
有料だから必ず成果が上がる、無料だから使えない、といったことはありません。
無料でも十分活躍してくれるEAはたくさんあります。
XMで初めて自動売買(EA)を行うなら、まずは無料のEAから始めるのがおすすめ。
そこで活用したいのが「MQL5」というサイトです。
MQL5はMT4の開発元「MetaQuotes」が運営している、EA販売サイトになります。
ここからはMQL5で無料EAをダウンロード・インストール、稼働させるまでの手順をみていきましょう。
MQL5で無料EAを探す方法
MQL5にアクセスしたら、上部メニュー「マーケット」を選択します。
続いて左メニュー「MetaTrader4」の中にある「エキスパート」を選択。
ズラッとEAが表示されました。
これでMQL5にある無料EAがピックアップされて表示されました。
あとはこれらの中から好みのEAを見つけ出せばOKです。
今回は試しに「SZ Scalper Free」をダウンロード・インストールしてみましょう。
画面中央部に詳しいデータが表記されるので、そちらをしっかりと吟味した上で、使うか否かを判断してください。
ダウンロードする際は、画面右にある「ダウンロード」を選択します。
するとMT4をインストールしているかの確認画面が表示されます。
「はい」を選択すると、MT4を開くダイアログボックスが表示されるので「MetaTraderを開く」を選択しましょう。
するとMT4が自動的に開かれ、EAがインストールされます。
きちんとインストールされたかを確認するには
- ナビゲーターを表示(上部表示メニュー内にある、またはCtrl+N)
- エキスパートアドバイザを開く
- 該当EAの名前を確認
でOKです。
最後にMT4上部にある「自動売買」をオンにすれば、無事に稼働されます。
稼働を停止させたいときは、上部にある「自動売買」をオフにするか、該当EAをダブルクリックして「自動売買を許可する」のチェックを外せばOK。
長期に渡って相場を確認できないときや、重要指標発表時などのイベント前は停止しておくと良いでしょう。
gemtrade(ゲムトレード)で無料EAを手に入れるのはどうなの?
無料EAサイトで最も有名なのは「gemtrade(ゲムトレード)」です。
実際に多くの自動売買(EA)に関するサイト・ブログで紹介されているため、耳にしたことのある方もいらっしゃるでしょう。
しかしgemtradeは、2019年3月よりGEMFOREXと統合し、口座資金残高に応じてダウンロードできるEAの数が決まる方式になりました。
具体的には次のとおり。
ランク | 口座残高 | 利用制限 |
---|---|---|
ビギナーズ | 5万円以上~10万円未満 | 月1つまで |
アドバンス | 10万円以上~20万円未満 | 月3つまで |
プロフェッショナル | 20万円以上~30万円未満 | 月5つまで |
マスターズ | 30万円以上 | 無制限 |
つまりXMで自動売買(EA)するために、わざわざGEMFOREXに5万円以上の入金が必要…ということに。
XMではなく、GEMFOREXをメインに自動売買(EA)するなら、gemtradeが心強いですが、そうでないなら、MQL5の無料EAを使うのが無難です。
自動売買(EA)に適したXMの口座タイプはどれ?
XMは次の3つの口座が用意されています。
- マイクロ
- スタンダード
- ゼロ
いずれも自動売買(EA)に対応しているのですが、一体どのタイプにすべきなのか、悩ましいところです。
基本的にはスタンダード口座かゼロ口座のどちらかを選択肢に考える方が多いでしょう。
両者の違いはスプレッドの狭さ、取引ごとの手数料の発生、そしてボーナスの有無です。
スプレッドで考えるならゼロ口座が有利ですが、ボーナスを受け取れないのがネック。
XMは太っ腹なボーナスを展開しているため、スタンダード口座のほうが有利に取引を行える可能性が高いと判断できます。
とはいえ、この部分は個人の好みによる部分が大きいので、結論としてはスタンダード口座かゼロ口座のどちらかで始めれば問題ないでしょう。
まとめ
今回はXMで自動売買(EA)を始めるための基礎知識や導入方法などを紹介しました。
最後にもう一度ポイントをおさらいすると
- 自動売買(EA)を使えばチャートに張り付いていなくても取引ができるのでサラリーマンにおすすめ
- 自動売買(EA)をするならVPSを活用したい
- MQL5の無料EAから試してみるのがおすすめ
の3点が挙げられます。
「XMで自動売買(EA)を始めてみたい」
「どうやって設定すれば良いの?」
といった方は、ぜひこの記事を参考にして、自動売買(EA)にチャレンジしてみてくださいね。
XMは自動売買以外にも他社と比べてサービス内容が優れている点が多いです。
XMの評判やサービス内容については下のページでまとめていますので、ぜひ参考にしてみましょう。