凄腕トレーダーの取引手法をコピーできる自動売買システム「ZuluTrade(ズールトレード)」。
しかし、ZuluTradeを使ってみたいと思っても、
「ZuluTradeの実態がよくわからないし、使い方もよく知らない…」
と前に進めない方も中にはいるはずです。
そこでこの記事では、Zulutradeのメリット・デメリット、MT4・MT5との違い、注意点などについて解説していきます。
最後まで読むと、ZuluTradeを使うべきか否かがはっきりとわかるので、興味のある人はぜひチェックしてみてくださいね。
そもそもZulutradeとは何?
Zulutrade(ズールトレード)とは、世界中に存在するトレーダーの取引戦略をコピーして、自分も同じようにトレードできてしまうソーシャル自動売買です。
Zulutradeでは、今の相場状況に応じた取引戦略に合うトレーダー(シグナルプロバイダー)を選択するだけで、自動売買を開始できます。
取引戦略さえ間違わなければ、腕のある裁量プロトレーダーと同等レベルの収益を上げることも夢ではないのです。
Zulutradeの6つのメリット
Zulutradeにはこれまでの自動売買プラットフォームにはない、以下6つのメリットがあります。
- 面倒なプログラミングの必要がない
- 設定されたロジックに基づいてオートマチックに取引できる
- 少額からスタートできるから損失も限定できて安心
- サーバ型なので自分のパソコンにインストールせずに自動売買を始められる
- 24時間休みなく取引してくれる
- 利用料は完全無料
これらのメリットについて、具体的に説明していきます。
1. 面倒なプログラミングの必要がない
自動売買というと「自分で取引戦略を練って、それに沿ったプログラムを自分で作成してシステムを構築する」という高度で難しいものだと思っている方も多いのではないでしょうか。
MT4のEAのように自分でプログラミングをする必要がなく、ツールの中から利益を出してくれそうなシステムを自由に選択するだけで、機械的に最適なタイミングで自動売買してくれる便利な仕組みとなっています。
2. 設定されたロジックに基づいてオートマチックに取引できる
シグナルプロバイダーとは、自分の代わりに売買をしてくれるシステムのことです。
多くのシグナルプロバイダーの中から、各通貨ペア毎の勝率や、最大利益率、売買戦略(ストラテジー)などの条件を絞って検索・抽出し、自分の取引タイプに最適なものを選ぶだけです。
プロのトレーダーやプログラマーによって開発され、あらかじめ設定されたロジックに基づき自動売買してくれるので、FX初心者でも上級者のような取引が可能になります。
それゆえに現在では加速度的に人気を集めているのです。
感情による売買(自己裁量取引)をすることがなくなり、いつでも冷静で安定した取引ができるメリットがあるので、これから自動売買を始めたい方や自動売買サービスを乗りかえたいと思っている方にもおすすめです。
3. 少額からスタートできるから損失も限定できて安心
自動売買を始めるにあたって、まず知っておかなくてはならないのが少額から始められるということです。ZuluTradeは提携しているFX会社を通じて取引することになるので、大金を用意する必要もなく各業者の最小証拠金からトレードを開始できるようになります。
例えば、FX会社の最低取引単位が1万通貨単位のところであれば概ね100ドル程度という少額から通常のFXと同じ感覚で、スタートできるのです。
最近では1000通貨単位で取引できる業者も増えてきており、中にはたったの証拠金100ドル程度から開始できるFX会社も出てきています。
万一、実際の自動売買で損失を出してしまっても余裕資金のうちの少額であれば全く困らずにすみますよね。
ただ、気をつけなければいけないのは、あまりに少額だと、使用するシグナルプロバイダーによってはドローダウンに対処できずに資金を減らしてしまう可能性があるということです。
ZuluTradeでは最低でも10万円程度(1000ドル)以上の証拠金で取引することを推奨しています。
証拠金額は多いほど要領よくリスク管理を行えるということを念頭においておきましょう。
また、少額の証拠金から取引を始めたい人にとって重要なのは、資金量に相応のシグナルプロバイダーを選ぶことです。シグナルプロバイダーによっては売買チャンスがあると見るやいくつでもポジションを建ててしまう場合があります。
先にも述べたように最大ドローダウンの値が少ないシグナルプロバイダーを選んだりして、運用方針をしっかりと見極めることが大切です。そうすることによって、少額からでも自動売買でコツコツ資金を殖やせる可能性が高くなるでしょう。
4. サーバ型なので自分のパソコンにインストールせずに自動売買を始められる
ZuluTradeは自分のパソコンにインストールして使用するタイプのものではなく、サーバ型のサービスなので必ずしも自分のPCから操作する必要はありません。
ZuluTradeへの申し込みの際の必須情報の入力や、最初に行うシグナルプロバイダーの検索や設定など、パソコンを使って行うこともあります。
しかし、それでもパソコンをずっと起動し続けておく必要はありませんし、サービス開始にあたって特別なソフトウェアをダウンロードする必要性もありません。
それこそインターネットカフェに備え付けてあるインターネット接続可能なパソコンを使用さえできれば全く問題ありません。
また、最近ではiPhoneのようなスマートフォンがあればパソコンと同等の操作ができるようになります。
会社が許可してくれるのであれば会社のパソコンからもでき、旅行先や出張中であってもインターネットに接続されたデバイスさえ利用できれば世界中のどこからでも常に取引状況を把握でき、随時設定変更することもできます。
自分のパソコンを使用することでリスクが生じる
自動売買する場合、自分のパソコンを四六時中使用する際に起こりうるリスクの存在を覚えておかなくてはなりません。
たとえば、毎日一定の時刻にウイルスチェックソフトが起動してしまい作動が遅々として機能しなくなることがあります。
そうなると、売買シグナルどおりの取引オーダーをFX会社の売買システムに受渡せないケースが発生するのです。
また、パソコンのOSであるWindowsの更新プログラムが急にダウンロードされて、意図しないタイミングでパソコンが再起動してしまうこともあります。
もちろん更新プログラムを予め自動的に起動させない設定をしていれば問題ないのですが、PCが再起動してしまった場合、自動売買システムが自動的に再起動して取引を続けて行なってくれることはありません。
さらに、就寝中にポジションを保有しまたまの状態でこのようなことが起きてしまったら、設定済みのストップやリミットが実行せれないため、自動売買の意味がありません。
その間に為替相場が大きく変動すれば、思わぬ損失を被る可能性もでてきます。
こうのように、自分のパソコンを使用して自動売買を行うと意外な落とし穴があるのです。
その点、ZuluTradeはパソコンをずっと起動していなくても自動売買を完結してくれるシステムなので、こういったリスクを低減でき、安心してサービスを利用できます。
5. 24時間休みなく取引してくれる
FX取引を経験した方はわかると思いますが、最初のうちは取引自体が楽しく、ずっとパソコンの画面に張り付いてチャートや取引画面とにらめっこするのも苦痛ではないのですが、朝早起きをしてレートやチャートをチェックしたり、通勤時間の合間や昼休み、休憩時間にこっそり売買したり、寝る時間や遊ぶ時間を削ってまでトレードしたりと、色々身にこたえる作業が増えてきます。
ZuluTradeを使って自動売買を行えば、24時間放ったらかしで勝手にシステムがあなたに代ってトレードし続けてくれるようになるので、それまで苦痛だった諸々の作業から解放されます。
ZuluTradeで自動売買を始めるまで操作も簡単で、自分の考える取引戦略と合致したシグナルプロバイダーを選択し、簡単な詳細設定を行うだけです。
あとはZuluTrade内のコンピューターがシグナルプロバイダーの売買プログラムが発する命令をコピーして、自動的に取引し続けてくれます。
トレーダー自身は毎日の取引結果を確認するだけでOKです。
ZuluTradeが自動売買する時間帯は、ニュージーランド時間の月曜日朝9時から、ニューヨーク時間の金曜日17時までの間です。
日本時間にすると月曜日の朝7時頃から土曜日の朝7時までの5日間です。
土日以外約120時間ノンストップで売買シグナルに沿ったトレードをし継続して実行してくれます。
6. 利用料は完全無料
ZuluTradeをおすすめする理由の一つがサービス使用料金が一切かからないということです。
誰でも気軽に始めることができ、手数料の心配をせずに自動売買を行うことができるのです。
これまでの自動売買システムというと購入するのに数万円以上もするものや申込手数料として一時金を預けなければならなかったり、月額利用料が発生したり、売買シグナルのメール配信サービスを購読するのにも、毎月1万円程度の費用を要するようなものばかりでした。
ZuluTradeでシステムトレードの利用料金が完全無料にされたことで従来型の金融機関のサービス形態と比べてかなり画期的。
自動売買を利用する個人投資家の間口を広げる可能性を秘めているのです。
ZuluTradeが無料で利用できる理由
ZuluTradeの利用料が無料だからといって、「何か裏があるのではないか?」と勘ぐる必要もありません。
ユーザーからはお金を貰わなくてもサービスを継続できるので無料にしているだけなのです。
そのからくりは、システム利用料金が無料の代わりにFX業者がスプレッドに上乗せする形で証拠金から差し引く形になっているためです。
1万通貨単位の売買あたり1pip(ドル/円で1銭)のシステム利用料金が実質徴収されます。これは、多くの国内FX会社が手数料を無料にし、スプレッドで収益をあげている形と同様です。
スプレッドに上乗せする形で徴収されたZuluTradeの収益の半分は、プログラムを作成したシグナルプロバイダーへの報酬として支払われるのです。
さらにZuluTradeは多くのFX会社と提携することで、取引毎にスプレッドで収益をあげるFX会社の利益のおよそ10~50%程を報酬として得ています。
なぜFX会社はスプレッド売上の約半分を支払ってまでして、ZuluTradeと提携契約を結ぶのかというと、十分なメリットがいくつかあるからです。
FX会社とZuluTrade双方に十分なメリット
例えば、たくさんの顧客が利用しているZuluTradeユーザーをFX会社に呼び込んでくれます。
そうすると、ユーザが自動売買システムを利用することによって、マニュアル運用と比較して数多くトレードをしてくれるようになり、スプレッド収入が増えるようになります。
ZuluTradeは、トレーダー自身が運用するよりも冷静にリスク管理ができるようになるので、FX会社からしてみれば、長期的に見て顧客資産は増えるケースが多いのが事実です。
仮に減ったとしても激減するわけでなくゆっくりと減っていくのです。その結果、これまでよりも長い間顧客を抱えることができる傾向が高いのです。
FX会社にとっては、より多くの顧客が口座開設を行ってくれ、各顧客からの1日あたりのスプレッドが増える、さらにその顧客がより長期間取引を継続してくれるというメリットが受けられるのです。
ZuluTradeは、使用料金を無料にすることによって、多くの個人投資家を引きつけ、FX会社の顧客になってもらい、取引回数が増えることでより多くの売買収益をFX会社から得られるビジネスモデルなのです。
Zulutradeの2つのデメリット
一方でZulutradeには以下2つのデメリットも存在します。
- 成績の悪い“自称プロ・トレーダー”も存在している
- 相場状況に応じてシグナルプロバイダーを入れ替える必要がある
ここでは、この2つのデメリットについて詳しく解説していきます。
1. 成績の悪い“自称プロ・トレーダー”も存在している
Zulutradeは誰でも提供側にもユーザー側にもなれる、ソーシャルな自動売買プラットフォームです。
Zulutrade側が厳格な審査を行っているわけではないため、レベルの低いトレーダーも存在しているのが実情です。
質の高いトレーダーのシグナルプロバイダーが本当に高パフォーマンスを出してくれるのか、ご自身で見極めなければなりません。
2. 相場状況に応じてシグナルプロバイダーを入れ替える必要がある
開始時に選択したシグナルプロバイダーがいつまでも順調に収益を上げていくとは限りません。
相場は刻一刻と変化していくもの。
収益を上げてくれたシグナルプロバイダーも相場の変化についていけず、いずれは廃れていってしまいます。
そのため、相場のトレンドに応じてシグナルプロバイダーを自ら入れ替える必要があります。
現在の相場に一番マッチしているものは何かを見極めて、適宜最適なポートフォリオを組まなければなりません。
MT4・MT5とZuluTradeの違い
代表的な自動売買ツールといえば「MetaTrader 4(メタトレーダー4)」が有名ですよね。
世界的に知名度があって有名なシステムトレードツールで、FXの自動売買に興味がある人なら一度は聞いたことがあると思います。
ここではZuluTradeとMT4の違いについて詳しく見ていこうと思います。
MT4は自動売買を始めるまでの設定が面倒
MT4で自動売買を始めるには内蔵されている自動売買システム「Expert Adviser(EA)」のプログラムを設定しなければなりません。
「いつ・何の通貨ペアを・どんな条件になったら・どれだけのボリュームで売買するか。」というような売買ルールを自分で設定しなければならないのです。
あるいは、
MT4のEAに関する詳しい情報が少ない
市販されているEAを購入してMetaTrader4にインストールして自動売買を稼働させようとしても、EAの作成や設定に関する情報が見当たらないことがよくあります。
そのため、相場のトレンドに最適なEAを見つけるのが至難の技です。
取引履歴を参照できないというデメリットもあります。
MT4のEAは高額
EAをいざ購入するとなった時でも、価格が2万円以上するものが多いです。
購入額以上のパフォーマンスをトレードで出さなければならないと考えると、その費用対効果には疑問を持たざるを得ません。
特にFX初心者にとって、MT4を使いこなすことは難易度が高いと言えます。
ZuluTradeはコストパフォーマンスに優れ、自動売買システム選びも容易
その一方でZuluTradeでは、Web上からログインするだけで3000以上もあるシグナルプロバイダーを一覧表示できるうえに、いろんな条件で絞り込み検索ができるようになっています。
それに加えて、全てのシグナルプロバイダーの過去の全取引履歴が数時間遅れで公開されるという大きなアドバンテージがあります。
つまり、現在の史上のトレンドできちんと利益を出せているかどうかを、直近1週間から1ヶ月の売買履歴を参照すれば把握できるのです。
取引履歴を参考にしながら見つけた最適なシグナルプロバイダーを即時ポートフォリオに組み入れることも、リスクが高いと判断したシグナルプロバイダーをポートフォリオから除外することも、一画面での簡単な操作で完了させることが可能になっています。
ZuluTradeはポートフォリオの構築・組み換えが簡単
ZuluTradeでは、設定したシグナルプロバイダーをいつでも口座から切り離すことも出来れば、別のシグナルプロバイダーに変更することも再度運用を任せることもできます。
高額なEAだと売買戦略を見直すたびに費用がかかってしまいますが、ZuluTradeならそのような心配もなく、トレンドに合ったシグナルプロバイダーを選択し直す手間もぐっと減ります。
ZuluTradeは、現在のトレンドに適したシグナルプロバイダーなのかどうかを定期的に見直ししたり、シグナルプロバイダーを組み替えたりして自分のポートフォリオを構築することが容易になっているのです。
2024年現在、日本からZuluTradeは利用できない
メリットの多いZuluTradeですが、2024年時点で日本在住の方は利用できません。
日本居住者はZuluTradeの口座開設自体が難しく、原則海外在住者のみ利用できるサービスとなっています。
結局MT4・MT5を使わざるをえない
ZuluTradeのサービス再開時期も未定ですので、結局コピートレードが可能なソーシャル自動売買をするにはMT4やMT5を使わざるを得ません。
どうしてもコピートレードをしたいという方には、XMのミラートレードをおすすめします。
XMのMT4・MT5アプリから簡単にミラートレードを始られる
XMのミラートレードを始めるには、MT4・MT5をダウンロードしてインストールしたアプリから始めることができます。
下図のように、メインウィンドウ下部にある「シグナル」タブを押すとミラートレードのシグナル一覧が表示されます。
お気に入りのシグナルをクリックすると、購入ボタンをクリックします。
MQL5へログイン後、クレジットカードまたはPayPalで支払いを済ませばすぐに開始できます(※MQL5のアカウントがない場合は任意のID・メールアドレスを入力して登録しておきましょう)。
やはりコピートレードができる自動売買を効率よくするためには、知名度と信頼と実績のあるMT4・MT5でミラートレードをするのが一番です。
MT4・MT5はXMの取引プラットフォームアプリが使いやすいので、コピートレードを実践したい方はXMの口座開設をしておきましょう。
XMの公式サイトを見る
公式URL:https://www.xmtrading.com/
まとめ
今回はZuluTradeの基礎知識や使い方と現状について解説してきました。
もう一度この記事の内容とおさらいすると、
- ZuluTradeはプロと同レベルの取引をコピーして自動売買できる優れたシステム
- 現在は日本居住者は利用できない
- XMのMT4・MT5を使えばミラートレードでの自動売買が可能
の3点が挙げられます。
ZuluTradeが日本から使えなくなった今、
「本格的にコピートレードに取り組んでみたい」
という方はXMの手厚いボーナスを活用して、お試し感覚でミラートレードを始めて見るのはいかがでしょうか。
収益実績の良いシグナルを選べば、これから安定的かつ自動的に利益を上げ続けていくこともできるはずです。