XMで利益を上げるとそれに応じた税金を支払わなくてはなりません。
これはXMに限らず、海外FX、国内FX問わず決められていることです。
サラリーマンなら会社が年末調整してくれますが、XMの利益は確定申告で税金の申告・納税を行わなくてはなりません。
「XMの税金ってどれくらいかかるの?」
「いくら稼いだら税金を払うの?」
と気になっている人も多いでしょう。
そこで今回はXMの税金の仕組みや計算方法、節税対策などを詳しく紹介していきます。
この記事を読めば、いくらくらい納税すれば良いのかが分かり、確定申告に向けてしっかりと準備を進めていけるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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XMの利益から税金を計算する方法&確定申告で納税する必要性
XMで上げた利益は確定申告で納税額を決めて、納税する形になります。
サラリーマンなど給与所得で生計を立てている人にとって、初めての確定申告となることも少なくないでしょう。
まずは確定申告に関する次の4つのポイントをチェックします。
- XMで発生した利益に対する税金額
- 確定申告の期間
- XMで利益が発生するのはポジションを決済したタイミング【含み益は課税対象外】
- XMで取引していることが確定申告でバレることもある
それでは各ポイントの内容をみていきましょう。
1.XMで発生した利益に対する税金額
XMで一定額以上の利益を出すと、確定申告で税金額を申告・納付しなくてはなりません。
今の職業によって納税しなくてはならない利益額が異なります。
給与所得がある人(サラリーマンなど) | XMを含めた給与以外の所得が20万円以上 |
---|---|
給与所得がない人(専業主婦や自営業者など) | XMを含めて所得が38万円以上 |
言い換えればこれらの金額未満なら確定申告を行わなくても良いことになります。
2.確定申告はXMの1年間の所得を計算して翌年の2月~3月に申告する
XMで得た利益の申告は確定申告期間から計算します。
具体的にはその年の1月1日~12月31日までの期間です。
この1年間にXMで20万円(または38万円)以上の利益を上げていれば、確定申告書を作成・提出し、納付すべき所得税を確定させなくてはなりません。
確定申告期間は2月中旬~3月15日、16日付近に決められているのですが、1月1日以降に必要書類が全て揃っているなら申告可能です。
2024年の確定申告期間はまだ発表されていませんが、見落とすことがないように注意しておきたいものです。
期限を過ぎた場合は「期限後申告」という扱いになって、加算税や延滞税が発生する場合があります。
余計な税金が発生しないように国税庁のホームページをこまめにチェックしておくと良いですね。
参照:国税庁ホームページ
3.利益が発生するのはポジションを決済したタイミング【含み益は課税対象外】
税金的な観点で、XMで利益が発生するのはいつなのか…は気になるポイントだと思います。
答えは「ポジションを決済したタイミング」です。
つまり保有ポジションがどれだけ大きな含み益を上げていたとしても、決済するまで課税される心配はありません。
「決済せずに年を越せば、ギリギリ確定申告をしなくても済むのだけれど…」
「今ポジションを決済すれば含み損が出て、確定申告がいらなくなるな…」
と人によってはポジションを決済することで確定申告を回避できるケースもあるでしょう。
XMの年間利益を計算して、今あるポジションを決済するか否かを判断することも立派な節税対策と言えますね。
XMで利益が出たからといって調子に乗って使うと危ない
XMで多額の利益を得て「たくさん勝ったから色々と使っちゃおう!」と使いすぎることがないように注意してください。
いざ納税するタイミングで「もうXMの利益が残っていない…」といったケースも考えられるからです。
もし税金を払えなければ延滞税が発生することになり、負担がどんどん大きく膨れ上がることも。
後述する納税額の計算方法を元に、確定申告後に支払えるだけのお金を残しておくようにしましょう。
4.XMで取引していることが確定申告でバレることもある
会社員にとって確定申告・納税することで「XMでトレードしていることがバレるのでは…?」と不安に感じることもありますよね。
残念ですがXMで利益を出し、確定申告後に税金を納めると会社にバレる可能性があります。
それは住民税の特別徴収が原因です。
会社員は特別徴収によって、会社側に天引きされる形で住民税を支払っています。
XMで利益を出し、確定申告を行うと、利益が出た分だけ別途住民税を支払いますよね。
つまり給料額相当の特別徴収と実際の住民税の納付額に違いが出てきて、会社の税務担当者に気づかれてしまう…というわけです。
対策するには確定申告で普通徴収を選べばOK。
これで会社に届く決定通知書に副業分の住民税が反映されず、XMで稼いだ分は直接自分にあてて税額通知されるようになります。
XMの税金は所得税と住民税の2種類【納税額の計算方法】
XMで利益を上げると次の2種類の税金を納めます。
- 所得税
- 住民税
それでは各税金の計算方法をみてみましょう。
XMの所得税は超過累進税率で決められる【その計算方法は?】
XMなど海外FXの利益に対する税率は『超過累進税率』という方式が適用されます。
簡単に説明すると、所得額が増えるにつれて税率が段階的に上がっていく、というものです。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円から1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,00円から3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,00円から6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,00円から8,999,00円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円から17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円から39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
ただし平成25年~令和19年まで、所得税と復興特別所得税(原則基準所得税額の2.1%)も併せて納付しなくてはなりません。
参考:国税庁 所得税の税率
【XMで700万円の利益が出た場合】
税率23%が課税され、636,000円の控除が適用されるので…
7,000,000円×23%-636,000円=974,000円
が所得課税額となります。
これに復興特別所得税の2.1%を加えると
7,000,000×2.1%=14,700円
974,000円+14,700円=988,700円
これが最終的な納付する所得税になります。
【XMで100万円の利益が出た場合】
100万円の利益だと税率5%が適用され、控除額は0円なので…
1,000,000円×5%-0円=50,000円
が所得税です。
これに復興特別所得税が加わると
1,000,000×2.1%=21,000円
500,000円+21,000円=521,000円
が所得税のトータル納付額になります。
住民税は一律10%
所得税は計算が少々面倒でしたが、住民税は簡単です。
課税対象所得金額×10%でOK!
700万円の利益なら
7,000,000×10%=700,000円
となります。
ただし住んでいる自治体によっては均等割で数千円ほど加算される場合もあります。
トータル納税額は【所得税+住民税(+復興特別所得税)】
所得税と住民税を計算したら、あとはこれらを合算することでXM利益分の納税額を算出できます。
974,000円(所得税)+14,700円(復興特別所得税)+700,000円(住民税)=1,688,400円
となります。
XMで節税する3つの方法
納税義務があるため仕方がない…とはいえ、せっかくXMで利益を上げても、税金が高いとモチベーションが下がってしまいますよね。
そこで少しでも納税額を抑えるために、しっかりと節税対策に取り組むようにしましょう!
もちろん節税対策は違法行為ではなく、きちんと認められた仕組みなので、罪悪感を覚える必要は全くありません。
むしろ節税対策をしない分だけ損をしている…と考えるのが正解です。
具体的な節税方法に次の3つが挙げられます。
- 必要経費の控除
- 雑所得内の損益通算
- 青色申告
それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
1. 必要経費を収入から控除して節税できる
XMのために支出したと認められた経費を計上すれば節税対策になります。
例えば次の6つ。
- セミナー代
- 書籍代
- 取引手数料
- EAやカスタムインジケーターの購入費
- 通信費、電気代
- パソコンやタブレットなどのデバイス購入費
家賃や電気代などは住居用と取引用を明確に分けることができなければ経費として認められない可能性もあるので、税務署の担当者に相談してみましょう。
特に取引手数料は見落としがちなので、年間の取引手数料総額をきちんと記録しておくようにしたいですね。
2. XM以外の収入があるなら損益通算で節税できる
XM以外に雑所得に分類される損益があるなら、損益通算を行うことで節税できる可能性があります。
XMを始めとした海外FXは雑所得に分類され、同じように雑所得に含まれるものなら損益通算の対象です。
例えば仮想通貨取引なども雑所得に含まれます。
なので、XMで100万円の利益を得て、仮想通貨で20万円の損失が出ているなら、損益通算で100万円-20万円=80万円が雑所得の金額、となりますね。
3. 青色申告が可能なら節税になる
青色申告は収入金額や必要経費など、日々の取引状況を記帳し、さらに取引に伴って作成・受け取った書類を全て保存した上で、一定水準以上の正しい申告を行った人を対象とした制度です。
業務を開始してから納税地の所轄税務署長に『青色申告承認申請書』を提出し、これが認められた人は青色申告を行えるようになります。
基本的に開業した人向けの制度なので、個人で認められる可能性はあまり高くありませんし、ハードルはなかなか高め。
青色申告を行うと所得区分が雑所得から事業所得になり、実に様々なメリットが生じます。
中でも大きな特典として特別控除(最大65万円)が受けられる点が絶大な節税効果を生み出してくれるので、検討してみる価値はあるでしょう。
最近は会計ソフトを使うことで青色申告のハードルが下がってきているので、チャレンジしてみるのも大いにアリです。
まとめ
今回はXMの税金の種類や計算方法、節税方法などを紹介しました。
最後に内容を振り返ってみましょう。
- XMの所得税は超過累進税率で決められる
- 住民税は所得額の10%
- 経費をしっかりと計上して節税する
以上3点が本記事のポイントになります。
「いくらくらい納税すれば良いのかな?」
「私は納税対象なのかな?」
と気になっている人は、ぜひこの記事を参考にして、XMの納税額を調べて、正しく納付できるように準備しましょう!
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